本日、午前の診療中に、私が所属する北海道家庭医療学センターの理事長から電話がありました。
「先日、募集していた被災地の医療支援なんだけれども、N先生が志願してくれていたんだよね。学会の方から、北海道家庭医療学センターに支援要請が来たのだけれど、ちょうど今の時期、どのサイトも人員交代の時期なので、人員の交代がない旭川から行ってもらえないだろうか。日程は来週の月曜日からなんだ。」
私は、N先生が志願してくれていたことを初めて聞き、頼もしく思ったのですが、来週は自分が不在の日もあり、急な対応が難しいと判断し、最初は断ってしまいました。
しかし、他のサイトから人を出すのも難しいということもよくわかっていました。北海道家庭医療学センターは家庭医を道内の6つの診療所(=サイト)に出向しているのですが、そのうちの何名かは家庭医になるための専門研修を受けています。そして、年度が替わるときに研修医も交代するので、他の5つの診療所はこの時期とても多忙なのです。
また、自分の所属する日本プライマリ・ケア連合学会の理事の先生方が震災の直後からメーリングリストで支援すべきという声を上げ、東日本大震災支援プロジェクト(Primary Care for All Team;略称:PCAT)を立ち上げたことや実際に活動している先生方の動きをFacebookやTwitterや「疲弊医師支える医師」(朝日新聞)・「被災地に家庭医が必要…山梨」(読売新聞)の報道で知っていたのもあり、電話を切った後、改めて、来週のGoogleカレンダーや訪問診療の予定、外来の予約などを見直しました。
そして、何よりも、自分の直属の部下であるN先生が志願してくれているという事実が、何とかしたいという思いにつながりました。
M事務長や一緒に働くW先生にも連絡をして、調整を行い、3月28日から送り出せるようにしようと決断しました。
早速、理事長にお返事し、N先生にも電話しました。
「クリニックは我々で何とかするから、クリニックのことは気にしなくていいので、自分自身とご家族とよく相談してから、受けるかどうかを判断して下さい。」
最後にこう言えてよかった・・・。M事務長、W先生、ありがとうございます!
2011年3月26日土曜日
2011年3月25日金曜日
家庭医になるためには??
Facebookで、大先輩の先生から「どなたか答えて頂けませんか?」と依頼があったので、答えてみました。
質問は”13歳のハローワーク”という本の公式サイトに投稿されたものです。
「家庭医になるためには??
高校生(女)
私は医学部を目指している高校生です
最近、専門医ではない家庭医という存在を知りました。
実際、家庭医になるためにはどのようなステップを踏めば良いのでしょうか??
よろしくお願いします」
私の回答はコチラ
”はっちゃん”というニックネームで投稿してます〜!
短時間で集中して書いたので、読み返してみると、専門用語が多くって、高校生には難しい内容になってしまったな・・・と反省しています。
ただ、日本プライマリ・ケア連合学会の日本医学会への加盟が認証された今、学会認定の後期研修プログラムを修了して、専門医資格を取得するというステップが家庭医になるための1つの大きな道であると自信を持って言いたいのですが・・・いかがでしょう?
質問は”13歳のハローワーク”という本の公式サイトに投稿されたものです。
「家庭医になるためには??
高校生(女)
私は医学部を目指している高校生です
最近、専門医ではない家庭医という存在を知りました。
実際、家庭医になるためにはどのようなステップを踏めば良いのでしょうか??
よろしくお願いします」
私の回答はコチラ
”はっちゃん”というニックネームで投稿してます〜!
短時間で集中して書いたので、読み返してみると、専門用語が多くって、高校生には難しい内容になってしまったな・・・と反省しています。
ただ、日本プライマリ・ケア連合学会の日本医学会への加盟が認証された今、学会認定の後期研修プログラムを修了して、専門医資格を取得するというステップが家庭医になるための1つの大きな道であると自信を持って言いたいのですが・・・いかがでしょう?
2011年3月24日木曜日
日本プライマリ・ケア連合学会学術大会実行委員会
本日は午後から診療をお休みさせて頂き、札幌に出張して参りました。
日本プライマリ・ケア連合学会学術大会の実行委員会に出席するためです。
学術大会は7月に札幌で行われるのですが、私が所属する北海道家庭医療学センターの理事長が大会長をする関係で、私も若手ワーキンググループの代表をさせて頂いております。
まず、大きな議題は、学術大会を行うかどうか、だったのですが、札幌は幸い、計画停電の影響もないため、実行委員会としては実施の方向で、学会の理事会に大会長から提案することに決まりました。
また、日本プライマリ・ケア連合学会 東日本大震災支援プロジェクト PCAT の企画も行えないか検討することになりました。
大会長から少しお話を聞いたのですが、震災の直後から、学会の理事のメーリングリストで、学会として、支援をしてはどうかという話が出ていたとのことで、私はとても感動しました。多くの学会員の皆様が興味を持って下さるのではないかと思っています。
日本プライマリ・ケア連合学会が日本医学会への加盟を認証された歴史に残る年だとも思いますので、開催されることを切に願います。
日本プライマリ・ケア連合学会学術大会の実行委員会に出席するためです。
学術大会は7月に札幌で行われるのですが、私が所属する北海道家庭医療学センターの理事長が大会長をする関係で、私も若手ワーキンググループの代表をさせて頂いております。
まず、大きな議題は、学術大会を行うかどうか、だったのですが、札幌は幸い、計画停電の影響もないため、実行委員会としては実施の方向で、学会の理事会に大会長から提案することに決まりました。
また、日本プライマリ・ケア連合学会 東日本大震災支援プロジェクト PCAT の企画も行えないか検討することになりました。
大会長から少しお話を聞いたのですが、震災の直後から、学会の理事のメーリングリストで、学会として、支援をしてはどうかという話が出ていたとのことで、私はとても感動しました。多くの学会員の皆様が興味を持って下さるのではないかと思っています。
日本プライマリ・ケア連合学会が日本医学会への加盟を認証された歴史に残る年だとも思いますので、開催されることを切に願います。
2011年3月22日火曜日
ネガティブ・フィードバック
今日はネガティブ・フィードバックを行いました。
ネガティブ・フィードバックとはグロービスのMBA経営辞書の解説によると、「被評価者にとって望ましくない内容のフィードバック」とあります。
つまり、フィードバックされる人にとっては、聞きたくないことを聞かされるのです。自分がネガティブ・フィードバックをされることを考えると、どうしても、慎重にならざるを得ません。
先週の金曜日に、スタッフから相談があり、ネガティブ・フィードバックをする必要があると判断しました。
そして、昨日、まず、話し合いの場を設定したい旨をメールで伝えました。
今日は午前中、空き時間を見つけて、連絡が取れる限りの関係者に連絡を取り、問題の核心がどこにあるのかを自分なりに把握しました。
そして、伝えるべき内容を伝えて、SEA (Significant Event Analysis)のフォーマットに従って、まとめてもらうように依頼しました。
ネガティブ・フィードバックをする際には、学習者がどう感じるのか、落ち込まないだろうか、職場に来るのが嫌にならないだろうか、自分に反感を抱いたりしないだろうか、などなど、いろいろな心配があります。
こんなに心配しなくちゃ行けないのなら・・・と、何もなかったかのようにやり過ごすこともできたでしょう。
確かに、少し躊躇もしたのですが、たまたま週末に読んでいた「人を動かす人」になるために知っておくべきことに、次のようなことが書いてありました。
「自分もつらくなるような批判は、口にする価値があると考えていいだろう。言えばすっきりすると思うことなら、口を閉じていることだ。」
この言葉を読んで、やはり、ネガティブ・フィードバックをやろうと思いました。
そして、今日しました。やっぱり、つらい。今も何だか胃のあたりが苦しいような感じもしています。
自分で振り返ってもらいたいと思ったので、SEAをお願いしたのですが、SEAを作っている間、どんな風に思っているのかと想像すると、どうしても悪い方向に考えてしまって、つらいです。
でも、自分がつらくなるようなネガティブ・フィードバックだからこそ、してよかったと信じて、SEAの完成を待つことにします。
こう考えると、自分がネガティブ・フィードバックをもらえるというのは本当に少ないんだろうなぁ・・・と感じました。裸の王様にならないように気をつけねば・・・。
ネガティブ・フィードバックとはグロービスのMBA経営辞書の解説によると、「被評価者にとって望ましくない内容のフィードバック」とあります。
つまり、フィードバックされる人にとっては、聞きたくないことを聞かされるのです。自分がネガティブ・フィードバックをされることを考えると、どうしても、慎重にならざるを得ません。
先週の金曜日に、スタッフから相談があり、ネガティブ・フィードバックをする必要があると判断しました。
そして、昨日、まず、話し合いの場を設定したい旨をメールで伝えました。
今日は午前中、空き時間を見つけて、連絡が取れる限りの関係者に連絡を取り、問題の核心がどこにあるのかを自分なりに把握しました。
そして、伝えるべき内容を伝えて、SEA (Significant Event Analysis)のフォーマットに従って、まとめてもらうように依頼しました。
ネガティブ・フィードバックをする際には、学習者がどう感じるのか、落ち込まないだろうか、職場に来るのが嫌にならないだろうか、自分に反感を抱いたりしないだろうか、などなど、いろいろな心配があります。
こんなに心配しなくちゃ行けないのなら・・・と、何もなかったかのようにやり過ごすこともできたでしょう。
確かに、少し躊躇もしたのですが、たまたま週末に読んでいた「人を動かす人」になるために知っておくべきことに、次のようなことが書いてありました。
「自分もつらくなるような批判は、口にする価値があると考えていいだろう。言えばすっきりすると思うことなら、口を閉じていることだ。」
この言葉を読んで、やはり、ネガティブ・フィードバックをやろうと思いました。
そして、今日しました。やっぱり、つらい。今も何だか胃のあたりが苦しいような感じもしています。
自分で振り返ってもらいたいと思ったので、SEAをお願いしたのですが、SEAを作っている間、どんな風に思っているのかと想像すると、どうしても悪い方向に考えてしまって、つらいです。
でも、自分がつらくなるようなネガティブ・フィードバックだからこそ、してよかったと信じて、SEAの完成を待つことにします。
こう考えると、自分がネガティブ・フィードバックをもらえるというのは本当に少ないんだろうなぁ・・・と感じました。裸の王様にならないように気をつけねば・・・。
2011年3月20日日曜日
北海道家庭医療学センター 後期研修医 研修修了式
昨日は北海道家庭医療学センターの後期研修修了式でした。
修了式を行うかどうか、理事長と常務理事の間で意見が交わされ、最終的に行うことになりました。
今回、研修を修了するメンバーは北海道家庭医療学センターのセンター長が今の理事長に交代した初年度に、初期研修医として室蘭の日鋼記念病院に来てくれ、北海道家庭医療学センターが独立した初年度に、後期研修医として北海道家庭医療学センターに就職してくれたメンバーでしたので、苦難の時期に、我々とともに働くことを決断してくれたことに感謝する意味でも、行うことにしたとのことでした。
また、日頃、お世話になっている町村や医療法人の方に直接、お会いすることのできる貴重な場にもなっているので、日ごろの感謝を伝えるためにも、行う必要がありました。
今年も、自分が研修医の時にお世話になった町長や看護師長も来て下さり、自分の研修医時代を思い出しました。看護師長は私が研修医1年目の頃から知っている方なので、後期研修医2年目の時に、「ハッちゃん、ずいぶん、患者さんやご家族への説明が上手になったね。」とほめられたときは、とても嬉しかったです。
毎年、修了式に参加すると、初心に戻れます。
また、どれだけの方に支えて頂いているかを実感できる場でもあるので、気持ちが新たになります。
私にとっては、自分たちが何のために働いているのかを振り返る貴重な場になっています。
今年の修了生で、北海道家庭医療学センターの後期研修を終えた人は37名になりました。
後期研修が始まり15年。
年々、わずかですが、修了生が増えていくことが仕事のやりがいにつながっています。
修了生の4名の皆さん、お疲れ様。
大いに学ばせてくれて、ありがとう!
修了式を行うかどうか、理事長と常務理事の間で意見が交わされ、最終的に行うことになりました。
今回、研修を修了するメンバーは北海道家庭医療学センターのセンター長が今の理事長に交代した初年度に、初期研修医として室蘭の日鋼記念病院に来てくれ、北海道家庭医療学センターが独立した初年度に、後期研修医として北海道家庭医療学センターに就職してくれたメンバーでしたので、苦難の時期に、我々とともに働くことを決断してくれたことに感謝する意味でも、行うことにしたとのことでした。
また、日頃、お世話になっている町村や医療法人の方に直接、お会いすることのできる貴重な場にもなっているので、日ごろの感謝を伝えるためにも、行う必要がありました。
今年も、自分が研修医の時にお世話になった町長や看護師長も来て下さり、自分の研修医時代を思い出しました。看護師長は私が研修医1年目の頃から知っている方なので、後期研修医2年目の時に、「ハッちゃん、ずいぶん、患者さんやご家族への説明が上手になったね。」とほめられたときは、とても嬉しかったです。
毎年、修了式に参加すると、初心に戻れます。
また、どれだけの方に支えて頂いているかを実感できる場でもあるので、気持ちが新たになります。
私にとっては、自分たちが何のために働いているのかを振り返る貴重な場になっています。
今年の修了生で、北海道家庭医療学センターの後期研修を終えた人は37名になりました。
後期研修が始まり15年。
年々、わずかですが、修了生が増えていくことが仕事のやりがいにつながっています。
修了生の4名の皆さん、お疲れ様。
大いに学ばせてくれて、ありがとう!
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