上司に機会を頂き、『ポートフォリオ作成支援のABC』のお手伝いをしました。
実際に、本輪西ファミリークリニックで、どのように支援を行ったのか、実例を紹介させて頂きました。
準備や実施の過程で、さまざまな気付きがあったのですが、一番の気付きだなと思ったことを書きます。
それは、ポートフォリオ作成を家庭医療専門医試験の必須条件にしたことで、各研修施設が真剣に家庭医療とは何かを考えることになり、その結果、日本の家庭医療が発展する可能性を感じたということです。
というのも、指導医は、研修医から研修医の作ったポートフォリオをよりよくするためのアドバイスを求められます。
となると、指導医は家庭医療を知っておかないとアドバイスができないわけですから、指導医は家庭医療を勉強せざるを得なくなるわけです。
そうすると、自然と、研修医への家庭医療についての指導もよりよいものになり、研修医がよりよい家庭医に育っていくのではないだろうかと思ったのです。
ポートフォリオというものを専門医試験に入れるというシステムを作ったことが、このように指導医の行動を変えてしまう可能性があるのではないかと感じました。
僕は、学生時代に家庭医療を専門にしようと決断した時に、日本全国で家庭医が働くという夢を持ったのですが、夢を実現するためには、その夢が実現するようなシステムを作ることが必要なんだなと思いました。
学会の理事の先生が「専門医試験にポートフォリオを入れよう」と決断されました。
このことに、どのくらいの労力を要されたのかどうか、私はわからないのですが、このきっかけやシステムが、日本全国の家庭医を目指す研修医、そして、彼らを指導する指導医を巻き込んで、最終的に、日本の家庭医療のレベルが上がるという大きな変化につながる。
このようなことを考える機会を頂けたことに感謝です。
2009年10月4日日曜日
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