本日、『「健康によい」とはどういうことか ナラエビ医学講座』(斎藤清二著)を読み終えました。
その中で、何気ない一言アドバイスが、恐ろしい一言である可能性があることに気づかされたので、ご紹介します。
−−以下、引用−−
注意すべきは、一見簡単に実行できそうなのにやってみようとすると絶対にできないし、それが実行不可能だということを、アドバイスされた当人も気が付かない、といったたぐいのアドバイスだ。
「おなかがしょっちゅういたくなるの。どうしたらいいかしら?」とアドバイスを求めてきたら、「気にしないようにしなさい。」とアドバイスする。
→アドバイスされた人は「気にしないようにしなければいけないのに、どうしても気にしてしまう。私はなんてダメなんだろう。」と思い込んで、ますます不快な気分になる。
−−引用、ここまで−−
他にも、「もっとリラックスしなさい」「気持ちを明るく持ちなさい」「病いを受け入れなさい」「自発的に勉強しなさい」などが紹介されていました。
今日も、外来で、危うく、実行不可能なアドバイスをしてしまって、「と言われても、○○さんはどうしたらよいのか、わからないですよね。」と自分で、自分にフォローを入れることになってしまいました。
自分の姿勢として身につくまで、しばらく、意識して、外来診療をしていかなければ・・・。
まずは、診察室の見えるところに、「実行不可能なアドバイスはしない」と書いた付箋を貼っておこうかしら。
4 件のコメント:
この本面白かったよね
面白かったですね!
面白そうですよね。
「**しない」というメッセージは、無意識の中に「**」という部分のみ入り込んでしまうそうです。
「事故を起こさないようにしよう」と念じると、頭の中の映像は、まさに「事故を起こしている自分」なわけで、その映像というボリュームの大きな情報が無意識にインプットされてしまいます。
ですので、「事故を起こさないようにしよう」というのから、「安全で快適に運転しよう」という、ポジティブなメッセージのほうがいいらしいですよ。
ということで、「実行可能なアドバイスをしよう」というのを張っておくことを勧めます(笑)
ありがとうございます!
確かに、Tag先生のおっしゃるとおりですね。
いつも、素敵なコメント、ありがとうございます!
早速、「実行可能なアドバイスをしよう!」に変更します!
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