2008年2月13日水曜日

いちごのプチプチの物語


 いちごのプチプチ

 そうです!

 あの赤い果実の表面にくっついた種達が今日の主役です。

 なんと、あのプチプチ達は、固くなるらしいのです。

 ピークを過ぎたあたりに売り出されているいちごのプチプチはピークの頃のプチプチより固いみたいです。

 今日、ある患者さんのご家族に教えていただきました。

 その患者さんは食べ物を自分で飲み込めないのですが、いちごのプチプチが固くなると、喉に残って、

 とても、不快なんだそうです。

 だから、そのご家族は、スーパーで、いちごを選ぶときに、プチプチが固くなってないかを見て、

 買っているのです。その選んでいるときに、「何をじっくり見て、いちごを選んでらっしゃるの?」

 と聞かれても、病気のことも説明しなきゃいけないし、本当のことは話せないと、おっしゃってました。

 私、今まで、プチプチの事なんて、考えたこともありませんでした。

 健康なときには気づかないプチプチ。

 この物語を聞いたときには、いちごを買うときでさえ、いろいろなことを考えてらっしゃるのだと、

 改めて、苦労されているのだなぁと思いました。

 また、僕が、その患者さんの病気を知っているから、他の人には、「本当のことは話せない」と、

 ご家族がおっしゃっていた物語を聞かせていただけたのだと、何だか嬉しくなりました!

 自分の知らない物語を聞くことが好きなのも、私が家庭医として楽しく働けている理由なのでしょう。

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