2011年4月16日土曜日

最後の先生

 春は出会いの季節ですね。

 今日は午前中、外来診療だったのですが、新しい出会いがありました。

 「最後の先生になると思うので・・・」

 と患者さんのご家族の一言。嬉しかったです。

 いつの頃からだろう。

 こんな風に期待されても怖じ気づかなくなったのは・・・。

 今はこんな風に言ってもらえると、めちゃくちゃ遣り甲斐を感じます。

 自分の家庭医としての成長もあると思うのですが、実は、もともとの負けず嫌いの性格が大いに関係していると思うんです。

 『他でダメやった?それやったら、俺がやったろやないかい。』って、どこかで思うんですよね。

 受験生の頃の嫌な自分がいて、負けず嫌いの性格って、自分ではよくないよなぁと思って、何とかこの性格を変えたいと思っていたのですが、結局、性格って変わらないんですよね。

 それなら、この性格も前向きに使っちゃおうと言うことで、今日も笑顔でこの一言。

 「是非、私に任せて下さい。」

 もう後には引けません。

 患者さんやご家族の期待に答えて、いえ、期待を上回るような仕事をして、全国の家庭医の仲間の評判もよくなるような診療をしたいです。

 来週が楽しみです♪

2011年3月28日月曜日

旅立ち

 今日、一緒に働くN先生が福島県に向けて、旭川空港から旅立ちました。

 せっかく、昨日、『心を整え』られたと思っていたのに・・・。

 今まで、辛い状況を想像しないようにしていたんだということに改めて気づきました。

 きっかけはTwitterで話題になっていたブログ記事です。

 被災地に医療活動に行った看護師さんの日記です。

 そこには報道では見えてこない、いえ、見せられない過酷な状況も記載されていました。

 想像しようと思えば想像できない状況ではなかったと思うのですが、避けていたんですね。やっぱり、自分が辛くなりますから。

 でも、毎日顔を合わせている人がその現場に行くとなると、状況を想像せざるを得ません。

 僕が心配するなんて、N先生に申し訳ない。N先生はきっと大丈夫。皆さんのお役に立って帰ってきてくれるはず。

 そう思ってはいるのですが、どうしても心配してしまう気持ちがあります。

 N先生が帰ってくるまで、僕はこの気持ちとうまく付き合ってかなきゃ。

2011年3月27日日曜日

長谷部誠著『心を整える。』

 東北地方太平洋沖地震の後、非被災地にいる僕も、何だか落ち着かない気持ちでずっと過ごしていました。

 以前のブログにも書いたのですが、阪神淡路大震災を経験したことも影響していると思います。今でも地震があると、震度2や3であっても、当時感じた恐怖がよみがえってきます。

 それだけではなく、津波の映像をテレビで見たり、TwitterやFacebookのタイムラインを眺めているだけで、いろいろな思いに駆られ、何だか落ち着かない日々が続いていました。

 そんなある日、購読しているビジネスブックマラソンというメールマガジンで、土井英司さんが、 【BBM:長谷部流・心を整える方法】という題名で、日本代表の長谷部誠さんの著作である心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣を紹介して下さいました。

 「連日の余震で、毎日不安な時間を過ごしている方も多いと思いますが、
  そんな方のために、本日は、「心を整える」ための本を紹介。」

 『これって、今の自分にぴったりの本じゃないか?』と思い、早速、購入!

 届いてから、読み始めました。

 ページを開くと、テレビでよく見た長谷部さんの顔。

 「まえがき」を読んでも、サッカーの話。

 うーん・・・。

 サッカーを、日本代表が活躍する日本国民なら誰もが見そうな試合くらいしか見ない僕に、プロサッカー選手の長谷部さんの言葉が響くのだろうか・・・と、実は、半信半疑で読み始めました。

 しかし、僕の心配は杞憂で終わりました。

 読み進めるうちに、引き込まれるように夢中で読みました。

 今の自分の心が落ち着くだけじゃなく、日々の仕事へのヒントもたくさんもらえました。

 そして、ある章まで到達したとき、この本の凄さの理由がわかりました。

 その章は「33 読書は自分の考えを進化させてくれる」です。

 「プロサッカー選手というのは、長時間練習するわけではないから、意外と空き時間が多い。そういう時間を有効活用するためにも、僕は本を読むようにしている。」

 「ドイツに行ってからは哲学系の本が圧倒的に増えた。それはデール・カーネギーの『人を動かす』という本に出会ってからだ。」

 「機内持ち込みのスーツケースの半分くらいを本が占めてしまうこともある。」

 僕は、プロサッカー選手というのは、サッカーの練習で、1日が終わってしまうと勝手に想像していたので、とても驚きました。

 でも、『これだけの本を書けるのは、きっと、圧倒的な読書量の賜物なんだろうな。』と納得できました。

 読み終えると、共感できる部分や実践したいことがたくさんあったので、早速、明日から、少しずつ取り組んでいこうと思います。

 著者の長谷部誠さん、紹介して下さった土井英司さん、私の家に本を届けて下さった関係者の皆様、ありがとうございます!